「戦場のピアニスト」所感

2020年8月21
野津手弥生
「戦場のピアニスト」[1]最後まで3時間半、息をつくのも忘れて見入ってしまいました。 これは、フィクションではなく実話[2]だったのですね。
ナチスのユダヤ虐殺は、人類史上最大の悪事だと私は思っています。その描写が映画の四分の三位続いた事が驚きでした。 確か10年程前の観た記憶は全く無くなっていました。
ラストに立て続けて聴かせる流麗なノクターン。 生き残った主人公シュピルマンがピアノを弾く音色と彼の表情の美しさが前の四分の三の悪夢から完全に解き放ってくれたのでした。
エンディングのSTAFF.CASTの字幕のバックが力強いアンダンテスピアナート、この曲の名前は初めてききました。 そして華麗なる大ポロネーズのピアノは凄かった!この曲の迫力は「生きよ!生きよ!人間は希望だ!」と叫んでいました。 鍵盤と演奏の両の手にカメラは定点に絞って8分位の演奏、鬼気迫るとはこんな情景を言うのかと感動しました。
ショパンはポーランド人、主人公[3]もポーランド人。 ポーランド人として最後まで戦い抜いた主人公とショパンの名曲の生命が響き合い輝き亘っていました。 この「華麗なるポロネーズ」を弾いた人は誰だったのでしょうか。難曲中の難曲を少し早めに弾いた人[4]
映画を見て全く泣かない私が泣きました。
久しぶりの「ベストオブスクリーン」でした。
HP管理者註釈(ウイキペディアより抜粋)
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